OMEGA SeamasterやSpeedmasterのブレスレットの修理が増えています。
今回はブレスのコマの接続部分ではなく、クラスプ部分の修理について具体例をご紹介します。

まず片側をプッシュしてブレスを開くタイプです。上の画像は修理完了のものです。
このタイプはオメガのSpeedmasterにも見られる構造ですね。
下の画像の赤い矢印の部分のステンレスの板がはがれて浮いてしまったことで、いもネジと呼ばれるごく小さなネジが飛んでしまってます。その結果中のパーツが外れてバラバラになったんですね。


はがれた部分は当店のレーザー溶接機で溶解・共付けして箱型の構造をしっかり復元しました。
その後、上の画像で見えるような小さなスプリングがへったってるのでそれを交換。組み立てた後、紛失したいもネジを合わせてクラスプ部分を修理しました。今回はボタンの役目をしている凸凹した四角のパーツがあったので数千円での修理となりました。
もしこのパーツがないとハウジング部分一式の交換となって最近ですと4万円近くかかることになります。
お持ちのオメガのバンドが壊れた場合は、とにかく散らばった部品を探してください。小さな部品でもなんでも拾って一緒にお持ちください。
下のはもう一つの例です。これも修理完了した画像です。

この時計の場合はクラスプの両側にボタンのような部分があって、それをつまむように押し込むと開くようになっています。
長年使用しているうちに、その部分がスムーズに動かなくなって腕に留めることができなくなってしまいました。
これを分解すると下記のような構造になっています。
とは言っても、この画像は一度分解した後洗浄、修理して組み立てる前の状態なので、汚れは取れて綺麗になっています。分解前はあちこちに汚れがこびり付いて稼働部分が固まっていました。


これでうまく直るはずだったのですが、なぜか動きが堅い。実用にならないほど硬い。という予期せぬ事態になり、あれこれと試して見ること1時間、そして2時間、、、
そうこうしているうちに、時間はかかりましたがついに取り合い部分の角の摩耗が原因だと突き止めることができました。
そこから問題をどうやってクリアするかは、案外スムーズでした。
隙間の部分に必要な遊びの間隔を加えると0.7mmになると推定。棒状のステンレスは0.1mm刻みで用意してるので必要な長さを切り出して、地板にレーザー溶接。組み立ててみるとばっちりでした。
開閉もスムーズにできるようになりました。
経年変化なので普通の修理だとクラスプ一式交換、もしくはブレス交換になるケースです。
そうなると数万円〜10万円超えですが、今回は1万円までで修理完了となりました。

今回はオメガの時計バンドの修理の実例を詳細にご覧いただきました。
時計のバンドに限りませんが、たいての場合メーカーに修理を依頼すればきれいに直っってくると思います。費用のことを抜きにすればそれで何の問題もなくお使いになれます。
ただ、故障の原因が特定の部分で、それさえ解決すれば費用ちょっぴりで使えるようになることは度々あります。
ちょっとしたことなんですよね。
それを修理する意欲があって必要な設備を備えて経験があればできることも多いんです。
地域に根ざした昭和23年から続く時計店として問題を解決できるよう日夜頑張っておりますので、お気軽にご相談いただけば喜んで取り組ませていただきます。
Matsuya
松屋時計店 平松 博
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