ハミルトン専用バンドの交換はお任せください

お手持ちのHAMILTONの専用バンドの交換をお考えでしたら、お気軽にご相談くださいませ。

当店はHAMILTONの正規販売店です。
元々付いているバンドを正規ルートでお取り寄せすることが出来ます。しかも送料はご不要です。
革バンドを革バンドに交換したり、色違いにしたり、モデルによっては革バンドをブレスに交換することも可能で、その逆にブレスを革バンドに交換したりと、さまざまなケースに対応させていただきます。
またお買い上げいただいたバンドを取り付ける際の、取り付け料やブレスのコマはずしなどの技術料は頂戴しておりません。その場で実際に手首に合わせて調整させていただくのでフィッティングがぴたりと決まります。
いずれもバンド本体の料金だけで交換できますのでお得かと存じます。

店頭にはVENTURAなどいくつかのモデルのバンドは在庫がございますが、多岐に渡るモデルの専用バンドはご注文で対応させていただいております。通常納期は3日〜1週間以内です。
ご不明の点などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

なお、インターネットなどでお客様ご自身でお買い求めになったバンドの取り付けも(有料ですが)承ります。バネ棒やバンドに関連するDバックルやピン、ネジ、パイプなどのパーツも豊富に取り揃えおりますのでどうぞご相談くださいませ。

また店頭にはMORELLATOやCASSIS、国産のバンドを多数取り揃えておりますので、その中からお気に入りをお選びいただくこともできます。在庫のないバンドを当店を通じてご注文いただく場合、送料は頂戴しませんのでお気軽にお申し付けください。
ご来店をお待ち申し上げます。

Matsuya
松屋時計店 平松 博
〒640-8033 和歌山市本町2丁目27番地
電話 073(422)0905
FAX 073(422)6667
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MONDAINEの新しいカラーをご紹介します

モンディーン・クラシック 36mm グリーンストラップ ¥36,300(税込)

スイス国鉄時計のオリジナルデザインに最も近いクラッシックモデルに新色が登場!ストラップ内側はリサイクルされたコルク素材を使用し、環境にも肌にも優しいつくりとなっています。

MONDAINE(モンディーン)のデザインルーツはスイス全土3000カ所の駅のプラットフォームに設置されている「スイス レイルウェイ ステーションクロック」。
1944年、エンジニア兼スイス国鉄の社員ハンス・ヒルフィカーがデザインしたこの駅の時計は、2019年に誕生75周年を迎えました。
モンディーン社が1986年にデザインを受け継ぎ、腕時計へと姿を変えた現在も世界中で愛されています。
今もなお、愛されている「スイス レイルウェイ ステーションクロック」。
駅を行き交う多くの人々の姿を見守り続けてきたこの時計は、形を変えて、私たちの腕元を飾りながら今も正確に時を刻んでいます。

今回ご紹介するのはクラシックシリーズのグリーンストラップとブルーストラップ。それぞれ文字盤とストラップのカラーがお揃いです。ヘアーラインの艶消し仕上げのケースに包まれたダイヤルのバーインデックスはキラリと輝くシルバーメタリック。赤いドットの秒針とのコントラストが印象的です。
性別を問わずご使用いただけるサイズとなっており、薄いベゼルと大きな文字盤は視認性抜群で、ミニマルなデザインに深みのあるカラーのNEWコンビネーションをお楽しみください。

MONDAINEはスイス製のムーブメントを搭載しています。
2年間のメーカー保証付。
松屋時計店はMONDAINE正規販売店です。

(右)モンディーン・クラシック 36mm ブルーストラップ ¥36,300(税込)

電波時計が止まったり、時刻がずれた時に、まず試してみる事は。

電波時計はほぼ全ての機種が光を文字盤で受けて発電して、それをキャパシタに溜めて、その電力でクオーツムーブメントを動かす仕組みになっています。一種の太陽光発電ですね。
正常に動いている間は時刻を正確に教えてくれるのでとても便利な反面、一旦止まったり時刻がずれてしまうと、元通りにするには一定の操作を要求されるので、マニュアルを見ずに直感的にささっと合わせることは難しい仕組みになっています。


そんな時はまず最初に充電ができているかどうか?確認してください。
充電レベルが確認できるモデルは少ないので、おかしいなと思ったらとにかく充電してみることをお勧めします。
身近で一番強い光は晴天の太陽光です。ガラス越しでいいので直射日光が当たる窓際に時計の文字盤を日の指す方向に向けて最低でも1日、できれば2〜3日は十分な光を浴びさせてください。もし電池残量がゼロだった場合は、その状態で5〜6日充電してようやく満タンになるイメージです。文字盤の面積は小さいので、充電には結構時間がかかります。
太陽光以外ですと、家庭用の電気スタンド(蛍光灯やLEDライト)を極力近付けて充電してください。
蛍光灯やLEDライトの場合は1〜2cmまで近付けてもほとんど熱くないので大丈夫かと思います。
こうした人工灯は明るいように見えても、太陽光と比べると1/10とか1/00とかのレベルでしかないので、同じだけの充電をするにはより長い時間を必要とします。
明るさは距離の二乗に反比例するそうですから、天井に取り付けた照明器具に向けてテーブルに時計を置いて充電してもまるで捗らず気休め程度にしかなりません。
なおフィラメントの入った電球やハロゲンランプで充電する時は熱くならない程度に十分な距離を取ってください。

こうして充電している内に十分なレベルに達すると、深夜(1時〜5時ぐらい)に自動的に電波を拾って気が付けば正常な状態に戻っていることもあるでしょう。
こうなればしめたもの。念の為にもうしばらく充電を続けてみることをお勧めします。
電波受信のタイミングは深夜の電波が伝わりやすい時間帯に設定されています。窓際に時計を置いておくと受信しやすく、一方で地下室や周りを建物や壁で塞がれた場所では受信出来ないこともあります。
昼間なら見通しの良い場所で強制受信を試してみてください。電波を受信中は時計から手を離して動かさないことがコツです。

充電はちょうど風呂桶にお湯を溜めるようなイメージです。
半分溜まった状態でも何とか風呂に入ることは出来ますが、体を洗ったりする内にそこからお湯は減ってしまいます。どうせなら満タン一杯溜めておけばより安心です。
一旦満タンになれば、数ヶ月は何もせずとも時計は動いてくれます。その後は少なくとも1ヶ月に1日ぐらいは太陽光にしっかり当てていただけば余裕を持って正常な状態でお使いいただけると思います。

当然のことですが、時計を引き出しにしまっていたりすると中は暗闇ですから充電はできません。そういった閉め切った場所に長期保管していると、キャパシタに溜めた電力も少しずつ放電していって、そのうちに時計は止まり、最後は空っぽになります。機種によっては自動的に省エネモードになるのですが、いずれにしても増えることはなくて、徐々になくなっていきます。
そうなると内部で記憶している基準位置情報などが失われて、充電しただけでは元通り正常に動かないという面倒な状態になることが多く見られます。
充電が十分でも、ショックや磁気で基準位置がずれることもあります。

充電してみたものの時間やカレンダーが合わない、あるいは動きがおかしい場合はマニュアルに書かれた操作をすることになります。
次にすることの一つは基準位置合わせです。
電波時計は日本では
福島県のおおたかどや山標準電波送信所(40kHz)
佐賀県のはがね山標準電波送信所(60kHz)
これら2箇所からの電波を受信して動いています。
(最近のGPS全地球測位システムを利用した機種は異なります。)

時計にはあらかじめ基準位置があり、電波に乗って送られてくる情報によって、その基準位置からどれだけ動けばいいか判断して動くことになります。もし基準位置がずれていると、せっかく電波を拾っても、その分だけずれる結果となります。

もう一つ確認すべきは、使用する場所が日本になっているかどうかです。
ワールドタイムとして設計されている場合は、それが異なると、日本の電波を拾えない状態になっているので、そこを日本に設定します。
これらは充電レベルが復活すれば、必要な操作によって元通り使えるようになるケースです。この辺りで問題が解決できればいいのですが、いかがでしょうか。

もしこれでも不具合が解消されない場合は、解決に向けて別の方法を探ることになります。
一連の操作については個々の時計特有の手順があって多岐に渡るため、残念ながらここでご案内することはとても出来ません。
時計に付属している取扱説明書を見ていただくか、あるいは下記のサイトでダウンロードできる仕組みになっていますので、お持ちの機種を確認の上で試してみてください。
機種の品番は裏ブタに刻印されています。

SEIKO取扱説明書
https://www.seikowatches.com/jp-ja/customerservice/instruction

CITIZEN取扱説明書
https://citizen.jp/support-jp/manual/selection.html

CASIO取扱説明書
https://www.casio.com/jp/support/watches/manual/


実際は機種によって結構複雑な操作が必要になったりもします。またオールリセット(パソコンの再起動のようなもの)が必要になることもあるので、やってみないと分からないという感じです。
コンディションによっては、基準位置に合わせようとしても途中で止まってしまったり、違う時刻のまま動き出してしまったり、リューズ操作が出来ないなど、設定することが出来ない状態になっていることもあります。
これは時計内部の輪列の油切れなどによる抵抗が大きくなったか、電力を溜めておくキャパシタが消耗したか、リューズ周りに不具合があるか、いずれにしてもメーカーでの修理が必要な状況を意味しますので、その際にはご用命くださいませ。

ご自身でこうした作業をするのはちょっと不安と思われる方、故障かどうか分からない場合など、お持ちいただけば、状態の判断から必要に応じて充電や設定や修理をご案内いたします。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。

充電から設定で完了した場合:費用 1,100円(税込)
十分な充電から設定まで、約1週間ほどお預かりすることになります。
修理の場合は見積もりをさせていただきます。修理完了まで約1ヶ月です。

Matsuya
松屋時計店 平松 博
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定休日:毎週火曜日(9月19日敬老の日・9月23日秋分の日も通常通り営業します)


Cartierの電池交換は精密な作業を要求します

写真はCartierのVERMEILのムーブメントです。ARGENT、TANKなどでも同様のムーブメントが使用されていますが、この機種に不慣れな方が構造を理解しないまま電池交換作業をしてしまうとどうなるか。
過去の一例をご紹介しましょう。

この機種は電池のプラス極は横から伸びてくる「く」の字型に曲がった細いレバーで、その扱いがポイントになります。レバーを格納するスペースがあるので、本来ならレバーを横に押しつつ電池をセットするところです。写真のレバーは上下に動かされることを想定していないのですが、上から押さえ込まれたことでヒビ割れが入って折れる寸前です。導通が得られずこれでは動きません。レバーを本来の位置に動かしたくてもその時点でポキッと折れるのは明らかで、このままでは電池交換はできません。
このような状態になった同型機種を見かけるのは初めてではありません。というか時々見かける状況で、なんでこうしちゃうかなと。それ自体が困った問題です。
メーカーに出せばフルメンテナンスで費用の問題がなければそれもいいと思いますが、その部分だけを直したい場合は何か方法はないものでしょうか。そんなご希望にお応えする話です。

赤い矢印の先が割れている箇所です

時計によって電池の組み込み方はさまざまで、ちょっとした手際の不出来が深刻な結果を招くこともあります。Cartierには他にも一部の機種に電池押さえのプレートを使うものもありますが、それも納めどころがきっちり決まっていて、絶縁体と絶縁体の間に差し込む必要があります。そこを間違えると導通がなく時計は動かず、間違って「故障」の宣告を受けることもありかもしれません。
そもそも他でよく見かける構造と異なるムーブメントに触れる際は細心の注意を払う必要があります。

さて、このレバーをどうするのか?
僕のお勧めする最善の方法は以下の通りです。
まずは折れないようにそうっと取り出してから、18金の極細地金を使ってひび割れをぐるり一周囲むような感じでレーザー溶接します。1mmに満たないごく僅かな部分のことなので手元震えないよう緊張する瞬間です。精密な作業でこれがうまく付いてくれると強度も戻ってバネ性も維持出来るし、金を使うことで導通もバッチリです。

レーザーで付いたレバーを戻したところ

そして元通りの状態に組んでいきます。

青い矢印の先がレーザーでくっついた箇所です。

出来上がりの状態はこの通りです。
グラグラすることもなくきっちり固定されています。

電池を組み込んで出来上がり。これでお使いいただけます。
電池交換込みでこの修理代金は5,500円(税込)です。(状態によって異なることもございます)

このような修理やちょっとした不具合など、お気軽にご相談くださいませ。
何でもできるわけではありませんがお客様にとっての最善を目指すことをお約束します。

Matsuya
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*9月9日(金)は18:30閉店とさせていただきます

HAMILTON大型トートバッグプレゼント!

そうそう肝心なNEWSを。
今、松屋時計店でHAMILTONのウオッチを(どのモデルでも)お買い上げの皆様に、もれなく特製トートバッグをプレゼントします。(数に限りがありますので、なくなり次第終了させていただきます。)
ミリタリー調のデザインで写真の通り結構大きくて、縦48cm×横39cm程のサイズで上部はジッパー付きです。

HAMILTON 新作 カーキフィールド チタニウムオート

腕時計ブランド「ハミルトン」のカーキ フィールドシリーズに新たにチタニウム オートが登場しました。ミリタリーウォッチの伝統的なデザインをチタン製38mmのコンパクトなケースに収めた新作はユニセックス仕様。
モデルH70215880はコンクリートの表面のテクスチャーを思わせる素材感が目を引くダイヤルとケース&ストラップのカラーコンビネーションがほんとカッコイイです。
針とインデックス数字には夜光のスーパールミノバ仕様。
ムーブメントは自動巻きで80時間のパワーリザーブ。またニヴァクロン製ひげぜんまいを搭載して耐磁性や温度変化の精度を高めている。
ぜひ店頭でご覧ください!

ハミルトン オートマチック H70215580 ¥128,700(税込)

POLICE。そうこれもダニエルウェリントンと同じ構造なんです。

あらら、、、時針、分針共に文字盤上に落ちてます。
ご自分で電池交換してる最中にこうなったとのことで、相談にお見えになりました。
裏蓋を開けた後、電池を取り出したりしてるうちにムーブメントが動いて文字盤が浮きあがった結果、針がはずれたのではないかと想像します。


電池交換、やって見ようという気持ちとても分かります。(私もオーディオ機器を自分で修理してみたいという願望があり何度か挑戦してます。、、、結果何台も潰しましたが、、、)
出来そうな気がして、出来たりすることもあるでしょう。ただ時計の構造は相当デリケートでして、例えばコイルにピンセットの先がわずかに触れただけでも即アウト。回路交換となる訳ですが、すんなり回路が入手できると限ったことではありません。部品の供給がなくメーカー修理になった場合はたいていフルメンテナンスの修理扱いとなるので、結果的にはとても高いものになります。
そもそも裏蓋を開ける時、スナップであれネジであれ、何が起きるか分からないので毎日時計を触っている我々でも緊張します。無事に交換できた場合でもかなりの確率で器具を使用しないと裏蓋が閉まらないという事態に直面します。
またケースを開けた瞬間に裏蓋に付着している僅かなチリやホコリ、微細な繊維くずがケース内に混入する可能性が大で、そういったものを顕微鏡やルーペなどでチェックして取り出して、さらにケース、裏蓋やパッキンの清掃や防水シリコンの塗布など一連の作業を終えてから元通り裏蓋を閉めることが大切なのですが、混入したままになってしまうと、歯車の間にはさまって時計が止まるということも起きがちです。そうなると分解してOHが必要になります。

もしご自分でやって途中でうまくいかなくなった場合は、その時点でそっと中断してご相談ください。決してやけになってエイヤー!ってことにならないようご注意を。
お気軽にご相談いただけば、決して意地悪なことは言いませんからご安心を。笑
常にお客様にとって最善の解決方法を考えています。

さてPOLICEですね。
正面から見ると、大きな文字盤と大きなガラスに薄いベゼル。何やら最近のテレビを連想しますね。額縁がほとんどなくてサイズいっぱいに画面が広がっているのと似ています。
対照的なのが裏蓋です。何で?というほど小さい。当然裏蓋を開けて、そこからムーブメントや文字盤を取り出すことは出来ません、もっとも取り出すために裏蓋を大きくしたところで、文字盤をもう少し小さく作らなくてはいずれにしても取り出せそうもないので同じことかもしれませんが。
この構造、そうです、以前もご紹介したように、これはDANIEL WELLINGTONをはじめとするデザインに共通してるんです。
針を取り付けるには、とにかく文字盤にタッチできる状態にしなければいけません。
ガラスを割って、修理して、新しいガラスを入れて修理完了するということをやってきましたが、今回は圧縮空気を使ってみることになりました。

空気の圧力でガラスを飛ばしてはずす。破損の危険もありますがその場合の準備はしました。
結果は、、、、、、、、下記の通り無事にガラスが外れました。ほっと一息。


ということで大きな山場を越えました。
今度はこれを組み上げることになります。
トントンと進めて行きましたが、どうもムーブメントの取り付け部分が緩くなっていますね。いずれまた針が落ちることになりそうなので、これを手当てしておきます。
電池も交換して、あとは問題ないでしょう。
こんな具合でスッキリと直りました!



はてさてBVLGARIは助かるだろうか?

バンドのコマが外れてしまってます。

あれこれバラバラに見えますが、問題は左下のH型のコマとその窪みにはまるかまぼこ型のコマが外れているところです。

拡大すると分かりますが、これらは2本のネジで固定されていたものです。ところがそのネジが折れてしまった。折れただけじゃなくて「折れ込んだ」状態。錆びつきもあります。この4箇所からネジ山を潰さないようにネジの残骸を取り出すことができれば、そこに新しいネジを作って元通りの状態に戻せます。ただし1箇所でなくて4箇所、、、ネジ山を確保して、、、
なかなかの状況ではありますが、これができないと大ごとになるでしょうから頑張ってやってみましょう。

ということで月日は流れ、、、そんなわけないですね。
慎重にも慎重を重ねつつ、顕微鏡下でネジとの格闘が続きます。その結果、幸運にもネジ山を完璧な形で残すことができました。良かった!
続いて同じ口径のネジの中から使えそうな物を選び、ネジ山を削ってピッタリのネジを作ります。
ブレスも含めて全部洗浄してピッカピカ。これで組み立ての準備は整いました。

バンドを組んで時計本体に取り付けると気持ちのいい達成感に包まれます。

ところがここまで来て今度はバックルの動きがおかしいことに気がつきました。爪に食いつく部分の摩耗と変形があります。削って直すか、あるいはこの部分を交換できるならそうするか?
うちでも多数のDバックルを用意しており、試してみるとその中から近い形のもので置き換えることができることが分かりました。元のパーツは取り外すわけですが、それを元に戻ることもできますので何も問題はありません。
お客様に確認して、ここは交換することになりました。ということでめでたく完了となりました。


バックルの動作も軽快で、気持ちよくお使いいただけるようになりました。

時計バンドが壊れて普通の方法では直せない、バンド一式を交換しないといけないのか?
そんな時計バンドのトラブルでお困りの方は、お気軽にご相談くださいませ。
必ず修理できるというものではありませんが、できる限り修理する方法を考えてみます。

Matsuya
松屋時計店 平松 博
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MARC JACOBSの時計バンドを交換するには

時計バンドの修理や交換の相談が相次いでいるので、引き続き特殊なケースにどうやって対応させていただいているのかご紹介させていただきます。

MARC JACOBSの一部のウオッチにはに革製の「引き通し」と呼ばれる一つにつながったバンドが使用されています。(MBM8555とかMBM1150など)
これをさて交換するとなるとなかなかピッタリ会うのものが見つかりません。引き通しのバンドは多くがナイロン製で、革製があっても今度はデザインや色が大幅に変わることになります。またメーカーでの交換は出来るかと思いますが、それなりに費用もかさむことになります。

引き通しとして使用できるように幅が一定のもので、革製でできればステッチなし。そしてカラーが合うことが条件です。それを加工して使えるようにならないか?
そんな条件に当てはまるバンドが、ハイ!ありました!!


左は交換した後。 右は元のバンド。

以前ご紹介したことのあるカシス・CASSISにピッタリのものがありました。ほんとCASSISは他のどこにもないようなニッチなバンドを本気で提供してくれるのでありがたいです。
革製でステッチなし、カラーはなんと12色展開、14mm〜20mmまで1mm刻みですから
驚きます。値段はお得感満載の¥3,300.(税込)
(しかもそれより細い場合は別シリーズで7mm〜12mmまでカバーしてくれています)

さて、このバンドをこの時計に使えるようにするにはちょっとした加工が必要になります。引き通しに対応することと、もう一つは全長を使用する方にフィットするようにする必要があります。
元々バンドはラグにバネ棒で取り付けることを前提としているので、12時側と6時側をそのまま繋いだのでは当然短くて使用できません。
どうやって接続するか???考えること数十分、、、
2回の試作、もう1回の改良を経て、最終的にスマートな解決法を見つけました。
ステンレスの心棒を加工、ステンレスの細いパイプと組み合わせてバンドにセットした上で、レーザーでパイプと心棒を固定。バッチリです。


バンドとバンドの隙間は全長を考えて距離を決めています。
時計の構造上、左右のラグはつながっておりそこが腕に触れることになるので、バンドの接続部分はスムーズにつながっていれば隙間があってもなくても問題にはなりません。これはうまいこといきました。


いずれもCASSISのバンドを加工して交換しました。

交換費用
バンド(¥3,300.を使用)と材料加工込みのお値段が
なんと全部込みで¥3,740.(税込)です。

時計バンドの修理

以前にも時計バンドの修理について紹介させていただいたことがありますが、今回のように心棒が中で折れてしまったり、抜ける前提でない心棒が抜けてしまったりすることもあります。

時計バンドのコマには全体の長さを調節するために取り外しできるコマと、出来ない固定コマの2種類があります。元々はずれないようにカシメられている固定コマが経年変化等によってはずれてしまうと、メーカー修理ではバンドそのものを交換することになり結構な費用がかかってしまいます。
上記写真は固定コマの心棒が抜けてしまった状態です。

修理は、折れた心棒を取り除き、同じ口径の心棒を必要な長さに切りそろえて最後にレーザーで固定するという手順です。



実は反対側の心棒も片方が中で折れていて、もう片方でつながってはいるのですが何とかする必要があります。

手順そのものはシンプルですが、外観を損なわないように直径0.9mmという小さな穴の中で心棒とブレスを溶接することになるので、何よりも正確に作業をすることが求められます。呼吸を止めて集中、みたいな感じです。手の震えとかも厳禁。
出来栄えは写真の通りで、一見して分からないように出来ました。
かなりいい感じだと思いますが、いかがでしょうか。

様々な修理のご相談を受けておりまして、一つ一つの状況は異なるのですが、いずれの場合も最善を提供できるように励んでおります。
時計の内装修理はもちろんですが、時計店で断られたり、メーカーでないと対応できないような時計バンドやクラスプ修理でお困りの方はお気軽にご相談くださいませ。
今回のHAMILTON以外にもOMEGA,ROLEX,Cartier,BVLGARI,LONGINES,SEIKO,CITIZEN、、、、、
できる限り修理の方法をご提案いたします。

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