G-SHOCKのバンド交換

G-SHOCKのバンド交換を承りました。
G-SHOCKのバンドにも色々なタイプがあり、これは両サイドのネジを外して取り付けるタイプですが、すでにネジ山を「なめた」状態です。一見してこれは容易には回らない感じですので一旦潤滑剤を入れて時間を置きます。
日を置いて回そうとしてみるのですが、どうにも動く気配すらありません。
ネジの噛み合い部分が大きい上に、ネジ山が小さいためちょっとやそっとのことでははずれない模様。こうなると総力戦であれもこれも動員して色々試すこと3日がかりで、どうにか外すことに成功!無事交換することができました。

ネジの状態はやはり下の写真のように錆び付いていました。ちなみにステンレスは酸素に触れていれば錆びませんが、酸素のない状態(ネジの噛み合わせの僅かな隙間に汗や汚れが侵入して空気を遮断してしまった状態等)では錆ます。
同じ理由で、時計の裏蓋についてる透明の傷防止シールも長くなると隙間に錆が出たり変色したりしますから、ほどほどの時期に外しておくことをお勧めします。



今回使用した道具「主な登場人物」たちです。
小さな「ネジ」ひとつですがなかなか奥が深いです。

HAMILTONトートバッグ入荷

写真のHAMILTONトートバッグ(非売品)が入荷しました。
結構大きくて、サイズは幅39cm/高さ48cm(手紐除く)ほどあります。マチはありませんがジッパーが付いているのでいろいろご活用いただけるかと思います。

HAMILTONウオッチをお買い上げの方にもれなくプレゼントさせていただきますので、ぜひこの機会にお買い求めをご検討くださいませ。
(数に限りがありますので勝手ながらなくなり次第終了となります。)

なお松屋時計店はHAMILTON正規販売店ですので、2年間のメーカー保証付き・お買い上げ品のバンド調整無料(何度でも)・磁気帯びの対応・最適なメンテナンスのご相談等、安心してお買い求めいただけるお店として皆様にご満足いただけるよう努めてまいります。

Daniel Wellingtonの電池交換が増えています

ダニエル・ウェリントンは薄いベゼルにケースギリギリの大きな文字盤が特徴のスッキリしたデザインの時計です。
最近特に電池交換が増えてきたように思いますが、実はこの時計はある「構造的な特徴」があって、電池交換をお引き受けする前にお客様にご説明をさせていただいております。

それは
電池交換の際に、丁寧に十分注意深く作業をさせていただくのですが、それでももし「針が外れる」とか「文字盤のインデックスが剥がれる」などのアクシデントが起きた場合、ガラスを割って直す事態が生じます。その際新しいガラスを取り付けるという、電池交換以外の費用が発生することになります。ということなんです。(圧縮空気でガラスを外すことは可能かもしれませんが、別の不具合が生じることもありそうです。)

この時計の電池交換はケース裏側の蓋を開けて行うので、文字盤や針に直接触れることはありません。それでも振動などでたまたまそのような事がきた時、一般的な時計のように裏蓋側から文字盤+ムーブメントを取り出して作業することができません。
これは大きな文字盤と小さな裏蓋の組み合わせという構造的なことが原因ですので、他に手がない状況です。
とはいえ、今まで私の作業中にダニエル・ウェリントンの針が落ちたことは一度もないので、確率としたら極々わずかなものだろうと思います。ですから可能性はあるという意味でしかありませんが、そういうことも分かっていただきたいと思います。

最近の時計の中ではDaniel Wellington、klasse14、そしてKnotも同じ構造ですので、お持ちの方は時計の表裏をあらためてご覧いただきたいと思います。
いずれにしても、私どもではDaniel Wellingtonやklasse14、Knotの電池交換を承っておりますので、どうぞご相談、ご用命くださいませ。
電池交換料金 ¥1,100.(税込)
*構造上、針のずれやはずれ発生の際は別途費用有り/発生0件

 

■番外編

下記の写真は、お客様がご使用中にガラスが割れたため、そのガラス交換を承ったものです。(電池交換中に割れたものではございません。)
この修理についてご説明いたします。

このガラスを正面から取り外していきます。
文字盤とガラスの隙間はわずかで、ガラスをダイヤモンドチップの付いたリューターで削りながら部分的に割りつつ取り外していきます。文字盤を傷つけないよう慎重に作業します。

ガラスを取り去った後、ケースから文字盤・ムーブメントを取り出します。
念のため顕微鏡でチェックしていくと、7時位置のバーインデックスが少し浮いているのを発見。これを外れないように取り付けます。こういうところをはしょると、先々何度もガラス交換することになりますから、他のバーインデックスや針の取り付けが緩んでいないかなど注意深くチェックしておきます。

ケースをクリーニングして、文字盤・ムーブメント一式を収め、新しいガラスを入れて完成です。
この交換作業は¥6,600.(税込)です。

 

 

 

簡単・長持ち! 時計バンドにお勧めのバックルです

ずらりと並んでいますが、これらは主に革製(ラバーやシリコンも)の時計バンドに取り付けて使用するバックルです。一般的に「Dバックル」と呼ばれたりしていますが、こちらにあるのはそれが進化した「Mバックル」とも呼べる両開き構造で、サイドにはプッシュピンが付いているのでそれを軽くつまむだけで簡単に取り外すことができます。一旦取り付ければ、簡単な操作で同じ位置に、ネイルを傷めずに着け外しできるのは安心です。

それともう一つ大事なことがあります。
このバックルにすると、バンドを折り曲げる必要があまりないので、長持ちします。
普通のピンバックルと呼ばれる金具の場合は、腕に着ける時にバンドを引っ張って金具の棒を穴に通すわけですが、この時に曲げる部分が集中して痛みがちです。
バックルを変えれば、上の写真のようにバンドは折り曲げる必要がなくなるわけです。

もちろんMバックルは取り外し自由ですので使いっきりというわけではなく、バンドを交換する際は新しいバンドに移動することで、引き続きご使用いただくことが出来ます。耐久性については、私もこのバックルをいくつか愛用しておりますが、ステンレス製でガタもなく、結構丈夫でそれぞれ数年経ちますが特に問題なく使用しております。

上の写真の時計はHAMILTONのPSR Digital Quartzで構造が外から見えないコンシールド・クラスぷと呼ばれるものです。一般的なメタルバンドに多く見られる構造です。
写真を見ていただく一目瞭然ですが、このMバックルの中心部分は元々メタルバンドに使用されていた構造を革バンド用に作り直したことが分かります。

これから暑い夏に向けて汗ばむ季節となりますが、さらにもう一つの利点は、バンドと肌の間に少し隙間が生まれるので汗べったりの状態になりにくくて快適なことです。

肝心の価格は、各種(2,200円〜6,600円)ある中で、お勧めは銀色のタイプが2,200円(税込)、ゴールド・ピンクゴールド・ブラックは3,300円(税込)とリーズナブルな設定となっています。もちろん取り付けもさせていただきます。
一番上の写真以外にもバンド幅に応じて豊富に在庫しておりますが、バンド形状などによっては取り付けができないものもございますので、詳細はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

HAMILTON新製品

人気のHAMILTON「ジャズマスター オープン ハート」に新色が登場しました。
美しいシルバーダイヤルに映えるブルーのインデックスと針。精巧にカットアウトされたダイヤルからは、スイスメイドの自動巻きムーブメントが正確に時計を刻み続ける様子を堪能することができます。洗練された個性を表現する同系色のブルーストラップか、落ち着いた雰囲気のステンレススチールブレスレットをお選びいただけます。
自動巻き | 42mm | H32705651
¥122,100(ブルーストラップ・税込)

特殊な時計バンドの交換 SKAGEN編

SKAGENのバンドを交換できるだろうかとご相談をいただきました。

このモデルに限らずバンドの取り付け方法が一般的な構造とは異なる専用バンドを取り付ける前提で出来ている時計は様々なメーカーから発売されています。その場合は専用バンドの交換をメーカー直営店や取り扱い販売店などに依頼することになるわけですが、海外など遠方や通販でお買い求めの場合はちょっと大層な感じになりますよね。
大抵の場合、日数や費用もそれなりにかさむことになりますし、もうちょっと手軽にどうにかならないかなというご希望も多いです。

そんな時のとっておきの選択肢をご案内します。
当店ではこのような特殊なバンドの交換は、例えば切れ込みがある場合は形状に合わせてカットしたり、また取り付けピンなども様々用意しており、できるだけ対応させていただけるように努めております。

さて今回の場合ですが
正面から見るとこんな風に、ケース側幅とのバンド幅が同じです。

裏面を見ると、バンドはネジ止めされていることが分かります。
多くの時計はケースの12時側と6時側に「ラグ」とか「足」とか呼ばれる突起があって、そこにバネ棒という細長いパーツでバンドを取り付けています。
今回の時計にはこの「ラグ」はなく、バンドはケースから突き出した部分の隙間に挟み込んだ上でネジ止めされています。

横から見るとバンドが挟み込まれているのがよく分かります。
この隙間はかなり狭くてそのままでは入らないのでバンドの端をこの隙間に収まるように圧着した上で取り付ける必要があります。
また、バンド幅はストレートで、取り付け幅12mm、尾錠幅12mmのバンドで厚みが元のバンドと同等で、素材やデザイン的にもふさわしいものを選ぶ必要があります。

当店はバンドの在庫はかなり豊富で国産以外にもイタリアのMORELLATOを扱っていますが、今回はその輸入代理店のCASSISブランドでぴったりのものが見つかりました。CASSISは「こんなバンドがあればいいのにどこも発売してないんだよなあ」というような「隙間」を埋める緻密なマーケティングを得意にしてるとても優秀なブランドだと思います。
使用することになったのはゴールドブラウン色のカーフで価格は2750円(税込)と案外お手軽です。
そのバンドの端のバネ棒が入る部分を接着した上で機械で圧力をかけて薄くして隙間に入るようにします。

元のバンドはネジ穴は貫通しておらず、詳しく見るとバンドの厚みの半分ほどに下穴が開いているので、同様に穴を開けます。

出来上がったバンドを取り付けました。厚みの具合もちょうど良いちょうど良い感じです。最後に元のバンドに付いていた専用尾錠を取り付けて完成です!

時計バンドの交換でお困りの方はお気軽にご相談くださいませ。
何でも出来るということはございませんがベストを尽くすことをお約束します。

平松

ウノアエレの1ARイージーウォッチをご紹介します

イタリアの代表的なジュエリーメーカーであるウノアエレ社が提供する1ARイージーウォッチは画期的な特徴を持っています。
ケースとバンドが一体になった流線型のフォルムと、豊富なカラーバリエーションは個性的なファッションを演出してくれます。文字盤はお揃いのカラーに彩られ、8個のクリスタルが輝きます。
軽量で手触りの良いシリコン製のケースとバンドは肌に優しく、ハウジングが格納されていて汗に強い構造です。ムーブメントはMIYOTA製で電池交換や修理も可能です。
腕に着けるのはもちろん、バッグの手紐になどに付けるとアクセントになり、シリコンで覆われているので素材を痛める心配がなく安心してお使いいただけます。

価格4,180円(消費税込み)
素材:シリコン(ケースバンド)・アクリル(風防)
手首周り:約15-18cm
文字盤:約19x16mm
厚み:約12mm
幅:約26mm(リュウズ含む)
重量:約17g
1AR専用ポーチ付き

プレゼントにも最適です!
クオーツ時計(新品電池で約2年動作)
日常生活防水
機械部分1年間保証

ご遠方の方はこちらのYahooショッピングサイトでもお買い求めいただけます。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/matsuyatokeiten/t102.html

CASIO世界時計の修理

クロックが動かなくなったとのことで修理をお預かりしました。長年愛用してきたものでできれば直して使いたいとおっしゃいます。
文字盤にはCASIO WORLDTIMEと描かれていますが、恥ずかしながらどうにも見覚えのない初めてお目にかかる時計であります。
縦横が7cmにも満たない小さな目覚時計?のようでも、よく見るとちょっと雰囲気が違う。一般的にこの手の時計では文字盤を取り巻くベゼルを回転させて時針に自分の居る都市を合わしてから、ベゼルに印刷された都市名を頼りに目的の国の時刻を読み取ります。しかしこの時計のベゼルを回すと何と回した分だけ時針が動くではありませんか。目的の都市名を12時の位置に動かすと、針が動いてその時刻を指してくれるのでとても分かりやすい。
そもそも時針・分針・秒針が揃って動くことでその時の時刻を示しているわけですが、その中の時針だけが時差の分だけどちらの方向にも自由に動くわけです。
しかも1時位置には昼夜を表す回転式のインジケーターが付いています。デジタルならば回路次第でどんなことでもできるでしょうが、この時計はアナログで全部歯車で動いているところがみそです。

さて修理はいかに。販売されていたのはかなり前のようだし、メーカーのサービスはまだ扱っているだろうか?ひとまずCASIOに尋ねたところ、すでに部品もなく修理対応は終了しているとのこと。そうだろうな。じゃあバラしてみるかなと言って、仕組みが分からないまま修理できるものだろうか?部品はどうする?
色々と問題はあるにしても、やれるだけやってみようと腹をくくってスタートすることにしました。


基本的にプラスティックの歯車類で構成されていますが、部品も多く結構複雑です。
そして心配した通り、歯の欠けた歯車や錆びた回路など交換の必要な部品があります。
という訳で残念ながらここまでかなと仕舞いかけたのですが、私もこの時計に惹かれてどうにも諦めがつきません。結局粘って部品を探してみることになりました。
しばらく経って、願いが通じたのか運よく必要な部品を入手することができ、洗浄、組み立ても順調に行き、無事元通りに動くようになりました。
嬉しかったです!

 

HAMILTON PSR ゴールドカラーモデル

HAMILTON PSR ゴールドカラー世界1970本限定モデル(限定BOX付き)が入荷しました。
ケースとブレスは発色のいいゴールドカラー、中央の有機ELハイブリッドディスプレイに浮かぶ赤色の数字を見ると「来たなあ!」という感じです。
まさにミッドセンチュリーのプロダクトの姿がそこにあります。


風防はサファイアクリスタル(反射防止加工)
10気圧(100m)防水
価格 ¥132,000.(税込)

時計を磨くとこんなにきれいになります

腕時計を使っていると汗や汚れがついてちょっと拭いただけでは取れなくなったりして、その汚れが肌や洋服について黒くなったりすることもあります。
あるいはケースやブレスに小傷がついてくることも避けられません。
毎日ごくわずか、ほんのすこしずつ付いてくるので、普段はそんなに気にならないものですが、あらためて眺めてみると随分痛んで来たかなと気がつくこともあります。

それを洗浄したり磨き仕上げすることができます。
ブレスを取り外して何種類もの溶液や熱、超音波などを組み合わせて洗浄すると、ブレスの隙間に入り込んだ汗や汚れが取れてスッキリきれいになります。見た目はもちろん手触りも変わって来ますので、気持ちよくお使いいただけるようになります。

またバフやリューター磨き仕上げすることで、洗浄では解決できない小傷や曇りを取り去りピカピカ(つや消し部分はヘアライン再仕上げ)になり驚くほどきれいになります。一例をご覧ください。

 

磨き仕上げする前の状態

 

磨き仕上げした状態

ピッカピカになりました。
これはステンレスケースの場合です。
料金は5,500円(期間2-3日)
金メッキなどは磨くとメッキが剥がれてしまうので、このように磨くことはできませんが、金無垢は可能です。

ブレス洗浄の場合は料金は2,200円(期間2-3日)
何でもお気軽にご相談くださいませ。